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抗がん剤治療で知っておきたい!育毛剤の使い方と頭皮ケアの知識

使用する抗がん剤にもよりますが、抗がん剤治療中は脱毛に悩まされる方が少なくありません。

抗がん剤治療の終了後に、再び、健やかな髪を手に入れるには、適切な頭皮ケアによって頭皮環境を整えることが大切です。

髪の洗い方や乾かし方、育毛剤の使い方など、抗がん剤治療における頭皮ケアの基本について紹介していきます。

頭皮を守るために必要な頭皮ケアの基礎知識

抗がん剤治療をしていると、抜け毛が多くなることがあります。

しかし、抜け毛が怖いからとシャンプーの回数を減らしてしまうと、頭皮環境が悪化してしまいます。

抗がん剤治療中は頭皮が敏感になるため、髪の洗い方や乾かし方に注意する必要があります。

抗がん剤治療中の髪の洗い方や乾かし方のポイントについて説明していきます。

抗がん剤治療のときの髪の洗い方とは

シャンプーをする前に目の粗いブラシでとかして、脱毛した髪を取り除いておきます。

そして、まずはぬるめのお湯だけで頭皮を洗います。

次にシャンプーをつけて洗いますが、脱毛によってシャンプーが泡立ちにくくなるため、手の平や泡立てネットでよく泡立てておくか、泡タイプのシャンプーを使用します。

頭皮への刺激が少ないアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。

頭皮を洗うときには傷つけないようにやさしく指の腹で洗っていくのがポイントです。

シャンプーの成分が髪に残ると頭皮が炎症を起こす可能性があるため、ぬるめのお湯でしっかりとゆすぎましょう。

リンスやコンディショナーは頭皮に詰まってしまう可能性があるため、脱毛によって髪がより少なくなっている場合には使用を避けるようにします。

脱毛による頭皮の痛みやかゆみは、洗髪をすることで軽減されます。

ただし、赤みやかぶれなどのアレルギー症状が起きたときには、医療機関に相談しましょう。

髪や頭皮を傷つけない乾かし方について

髪をドライヤーで乾かす前に、柔らかいタオルを使って髪の水分を吸い取っておきます。

そして、濡れたままの状態にせず、ドライヤーで速やかに乾かすことが大切です。

頭皮や髪への負担をかけないように、ドライヤーは低温で使用します。

すぐに髪を乾かすのは、髪を濡れたまま放置すると、頭皮にいる常在菌が繁殖して、頭皮環境を悪化させてしまうためです。

髪が濡れていると、表面のキューティクルが開いたままの状態になり、トリートメントの成分が抜けてしまいます。

また、髪がほぼ乾いたら温風から冷風に切り替えることで、キューティクルが閉じて髪がツヤのある状態になります。

抗がん剤治療のときの正しい育毛剤の使い方

抗がん剤治療中に脱毛が起こると、すぐにでも育毛剤を使いたいという心境に駆られるかもしれません。

しかし、実は抗がん剤治療中に育毛剤を使うのは逆効果になってしまうことから、避けるべきです。

抗がん剤治療で育毛剤を使うタイミングや使用するベストな時間、育毛剤の効果を高めるための頭皮マッサージなどについて紹介していきます。

どんなタイミングで育毛剤を使えば良いのか

抗がん剤治療中に育毛剤を使用したり、頭皮のマッサージをしたりすると、頭皮に抗がん剤が集中してしまうため、脱毛がさらに進んでしまう可能性があるとされています。

そのため、抗がん剤治療の終了後のタイミングであれば、育毛剤を使うことによって抜け毛を予防して、健康な髪が維持されることが期待できます。

育毛剤は頭皮が清潔な状態でつけるのが望ましいため、風呂上がりに髪を乾かした後でつけます。

1日2回つけるタイプの場合は、朝、髪をセットする前にもつけましょう。

育毛剤を使うときには頭皮マッサージも加えて

育毛剤をつけるときには、パッケージや説明書を確認して、適量をつけることが大切です。

また、育毛剤をつけた後に1~2分程度、頭皮に浸透するのを待ってから、頭皮マッサージを行うことで、血行を促す効果や頭皮の奥まで育毛剤の成分が浸透しやすくなる効果が期待できます。

頭皮マッサージは指の腹を使ってやさしく行うのがポイント。

まず、後頭部をマッサージした後、耳の後ろ、側頭部、頭頂部、そして最後に前頭部という順でマッサージをしていきます。

まとめ

抗がん剤治療中に脱毛が起きると戸惑うかもしれませんが、頭皮を清潔に保つために、毎日、髪を洗うのが基本です。

また、頭皮が敏感になっているため、使用するシャンプーや洗い方に気をつけることが大切です。

抗がん剤治療中はウィッグや帽子などを使用して過ごし、育毛剤を使うのは抗がん剤治療が終わるまで待ちましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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