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ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期の3段階!周期の乱れが薄毛に

ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期の3段階!周期の乱れが薄毛に

ブラッシングやシャンプーのとき、髪の毛がたくさん抜けてドキッとしたことはありませんか。

これは「ヘアサイクル」と呼ばれる毛髪の生まれ変わりによるもので、通常は心配には及びませんが、頭皮環境の悪化やストレスなどでヘアサイクルに乱れが生じると薄毛の原因になりかねません。

「最近、髪のボリュームが減ってきた」と感じている方は、ヘアサイクルの仕組みと薄毛の原因について正しく知っておきましょう。

ヘアサイクルとは

髪の毛はずっと伸び続けるのではなく、寿命があります。

一定期間成長を続けた髪の毛は、自然に抜け落ち、やがて毛根から新しい毛が生えてきます。

このローテーションを「ヘアサイクル(毛周期)」といい、常に古い毛と新しい毛が入れ代わりながら頭皮を守っています。

1日の抜け毛の本数は、健康な頭皮の人で約80~100本と言われていますが、様々な理由により新しい毛の成長が阻害されたり、成長の途中で抜け落ちてしまったりすると、ヘアサイクルが停滞して抜ける一方になってしまい、髪がボリュームダウンしてしまいます。

ヘアサイクルの段階別の特徴と期間

ヘアサイクルには「成長期→退行期→休止期」という3つの段階があります。それぞれの期間や毛髪の状態を解説します。

【成長期】
現在髪が伸びている時期を「成長期」と呼びます。
成長期は毛母細胞が活発に活動し、3~5年にわたって髪の毛が伸び続けます。女性の髪は男性よりやや寿命が長く、4~6年が平均です。
成長期はさらに3つの段階に分かれ、「早期」は皮膚の下で成長をスタートし「中期」ではうぶ毛となって頭皮に現れ「後期」でしっかりした髪に成熟します。

【退行期】
毛母細胞の活動が弱まり、役目を終えて成長が止まる時期を言います。
期間はおよそ2~3週間程度で、生えている毛が次第に毛根から離れて抜け落ちる準備に入ります。
そのため、この時期はブラッシングなどをすると髪が抜けやすくなります。

【休止期】
毛母細胞が活動を止め、毛根が委縮して小さくなります。
それにともない、生えている髪の毛が自然に抜け落ち、同時に毛根の毛乳頭が次の新しい髪を生み出す準備をスタートします。
この期間は3カ月ほどと言われていますが、個人差があります。

ヘアサイクルが乱れると薄毛につながる

健康な髪を保つために大切なヘアサイクルですが、周期が乱れると薄毛や脱毛の原因になってしまいます。

なかでも女性に多いのが更年期の薄毛です。女性ホルモンが急激に減少すると、毛母細胞の活動が停滞して髪の毛が抜けやすくなります。

成長期の髪は時間をかけて次第に太く成熟していくため、成長の途中で抜けてしまうと、次第に頭髪全体に占める未熟な毛の比率が増えてきます。これが女性の髪の悩みで多いボリュームダウンや、分け目の薄さの原因です。

また、遺伝や加齢、体調不良、ストレス、過剰な皮脂分泌や血行不良など、体の内側からの原因に加えて、喫煙や栄養不足などの生活習慣も抜け毛を促進するので注意が必要です。

さらに、夏の間に浴びた紫外線や汗の蒸れが頭皮ダメージを引き起こすため、秋は普段よりも脱毛しやすくなります。しっかりUVケアをして、理想的なヘアサイクルを守りましょう。

まとめ

髪のダメージに比べて見落とされがちなのが毛根の「ヘアサイクル」ですが、豊かで美しい髪を保つ上でとても大切です。

まずはヘアサイクルの仕組みを理解し、自分の抜け毛の原因を分析してみましょう。外側からのケアだけでなく、生活習慣を見直すことも重要なポイントです。

髪が発毛しやすい頭皮環境を作ることで、しっかりと成熟した髪が育ちやすくなり、若々しいボリュームをキープできます。

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